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リウマチとは、関節の炎症により軟骨や骨などの組織が破壊されてしまう病気です。初期症状がわかりにくく別物の疾患と間違われることも多いです。そんなリウマチの初期症状、治療方法などを見ていきましょう。

関節リウマチが骨粗鬆症の原因に

関節に炎症などによる腫れや痛みが起こり、動かす事が困難となる関節リウマチを患う患者にとっては、普通に日常生活を送る事が難しい場合があります。
関節リウマチという疾患自体の体への負担だけでなく、それに伴う他の病気を併発する可能性もあるからです。

特に骨密度の低下によって骨の強度が弱くなり、骨折しやすくなる骨粗鬆症は、関節リウマチの患者にとってはリスクの高い疾患となっています。
関節リウマチを患う事での日々の活動量の低下に、治療に使用されるステロイド剤による影響、そして何より関節リウマチの疾患自体が大きく関係してきます。

健康な人であっても加齢によって骨密度は低下してくるものです。
特に女性の場合は閉経前はエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの分泌によって骨を守られていますが、更年期や閉経によって女性ホルモンの分泌バランスが乱れる事で骨に対する防御が崩れます。
これによって閉経後の女性は一気に骨粗鬆症になっていく可能性が高くなります。

関節リウマチの患者の場合、閉経前であっても年齢とは関係なく骨粗鬆症を合併するリスクが高いとされています。
関節の炎症によって起こる関節周辺の骨萎縮や、痛みや腫れによって動きを制限される事による活動量の著しい低下、そして治療のために使われるステロイドが原因とみられています。

関節リウマチの炎症に効果的な成分を持ちながら、ステロイド剤が骨粗鬆症を引き起こすという、一見矛盾している感じがしますが、実際にこのような合併症を患っている患者も多いとされています。
ステロイド剤の悪影響による骨粗鬆症のリスクはあれど、関節の痛みに耐えられないというジレンマを抱えて、使用しているのが現実です。

年齢とは関係なく関節リウマチを患った人にとっては、この骨粗鬆症の可能性を認識し、日々の生活を送らなければなりません。
骨粗鬆症は高齢者だけの問題ではなく、関節リウマチ患者であれば誰もが発症しうる疾患であるという事を特に理解する必要があります。

治療のためのステロイドが悪影響になることも

関節リウマチによって引き起こされる骨粗鬆症は、原因が明らかな続発性骨粗鬆症と呼ばれています。
関節リウマチの治療の過程において使われるステロイド剤が、悪影響を及ぼすとされている事から分かるように、明確な原因があるからです。

通常、ステロイド剤は最初に処方される事はなく、一般的には非ステロイド性抗炎症剤が使われます。
これによって炎症による痛みの原因となるホルモンのプロスタグランジンを抑制させ、抗リウマチ剤と共に治療を行います。
その後、状態が緩和しない、あるいは悪化しているなどの場合は、強力なステロイド剤を使用します。

ステロイド剤は基本的には長期間使い続ける事は勧められません。
これは関節リウマチに限らず、その他の疾患の場合でも同様であり、短期集中的な形で投与や処方される事が一般的です。
ただ長期にわたって続ける必要がある場合は、医師の診断によって分量を調整しながら処方されます。

効果が高いとされるステロイド剤は、様々な疾患に対しても治療に必要なものではありますが、長期間の服用によっての悪影響は避けられないものとされています。
副作用などを理解した上で使わなければならない事も多く、ステロイド剤が原因となる合併症に悩まされる事も少なくはありません。

関節リウマチの患者の場合は、特にその悪影響を受けやすい可能性が高いため、適切な医師の診断を受け、ステロイド剤の用法用量をしっかりと守る事が大切です。
また、常に骨に対しての悪影響を意識し、定期的な骨密度などのチェックを怠らないようにします。
必要性があれば、関節リウマチの治療と共に骨粗鬆症の治療も併用していく形となります。

ステロイド剤の力は大きいものではありますが、それだけ効果がある反面、使い方次第で合併症を誘発するリスクがあるため、使用する場合は特に注意が必要となります。
これらの疾患は長期戦となる事が多い為、医師との綿密な関係を築き、関節リウマチと骨粗鬆症の両面からのケアを意識する事が重要となります。