• 診察
  • 医師
  • check

リウマチとは、関節の炎症により軟骨や骨などの組織が破壊されてしまう病気です。初期症状がわかりにくく別物の疾患と間違われることも多いです。そんなリウマチの初期症状、治療方法などを見ていきましょう。

リウマチは検査で早期発見できる

リウマチは早期に発見することが大切です。
早く発見して早く適切な対応を取れば、関節が変形したり生活に著しい支障が生じることを食い止めることができるケースが多いです。

関節が痛い、腫れていると言って病院を訪れる患者さんが大半ですが、関節が痛くなる病気は50以上もあると言われています。
他の病気との鑑別が時には難しいこともあります。
この場合は、経過を見ながら、何度か検査を繰り返すことになります。

しかし現在は、一昔前と比べると、特異度の高い血液検査ができるようになりました。
特異度と言うのは、その病気だけをどれだけキャッチできるかです。
検査の中には、他の病気までキャッチしてしまうこともあり、特異度が100%という検査は少ないです。

例えば、白血球数が基準値よりも多い場合は、風邪をひいている、細菌感染症や体のどこかに炎症があるなどが考えられますが、非常に多くの病気の可能性を考えなくてはなりません。
したがって、特異度が低い検査です。

リウマチの検査では、近年、特異度が約95%と言われている検査が登場しました。
これはかなり高い数値です。
この検査が陽性であれば、95%リウマチに間違いない、と言うことになります。
また、この検査は、今まではキャッチできなかった早期のリウマチでも捉えることができると言われています。

専門医が、2010年に発表された分類基準に基づいて、問診や視診や触診に色々な検査を組み合わせて診断すれば、早期のうちに発見することもできるようになってきました。

では、どのような検査が行われるのでしょうか。
それぞれどのようなことを調べているのでしょうか。

リウマチの診断には、1987年に発表された、米国リウマチ学会の分類基準がもっぱら使われてきました。
しかし、早期のリウマチを発見するには、使いにくいという声が多く、2009年の米国リウマチ学会で、欧州リウマチ学会との共同で作成し直そうということが決まり、アップデートしたものが2010年に完成しました。

現在は、「2010・ACR/EULARの分類基準」が早期発見のために使われています。
これによって、早期に診断されるケースも増えました。

関節リウマチの診断方法ってどうやるの?

2010年に発表された分類基準は、腫れや圧痛のある関節数、自己抗体、炎症反応、り患期間の4つのことを見て診断して行く方法です。

腫れや圧痛のある関節数は、爪に近い第一関節は含みません。
第1関節の場合は、他の病気の可能性が高いからです。

大きな関節が1か所だけ腫れや圧痛がある場合は0点、大関節2~10か所なら1点、小関節が1~3か所なら2点、小関節が4~10か所なら3点とスコアをつける方法で診断していきます。

大関節とは、肩、肘、ひざ、股、足首です。
小関節とは、指の第2関節、手首、親指の真ん中の関節(親指は他の指と違って第1関節がありません)です。

自己抗体は、採血で調べることができる検査方法です。
抗CCP抗体と、RF(リウマトイド因子)の2つを調べます。
2つとも陰性なら0点、どちらかが弱陽性なら2点、両方共強陽性なら3点です。
この抗CCP抗体と言うのが特異度が95%です。
早期診断に大きく貢献している検査方法です。

炎症反応は、CRPや赤沈(血沈)を調べます。
共に正常なら0点、共に異常高値なら1点です。

罹患期間は、6週間以上続いているなら1点、6週間未満なら0点です。
これら以外に、レントゲンを撮って骨のびらんや軟骨が消失していないかを見ます。
軟骨はMRIにしか写りませんが、関節と関節のすき間の広さや形で判断できます。

レントゲンではとらえられない早期の関節内の滑膜の様子は、関節エコー(関節超音波)という検査方法で見ることができます。
この方法も早期診断に一役を担っています。
ただ少し残念なのが、関節エコーを扱える医師がまだ少ないと言う点です。
現在、研修などを懸命に行っているので、今後は増えていくでしょう。

また、関節液を注射器で採取して粘りや透明度を調べることもあります。
また、痛風との鑑別のために尿酸値を調べたり、よく似た病気と鑑別するために抗核抗体なども調べます。
これらに加えて、問診や視診、触診など専門医が診察をして診断します。

関節リウマチは、抗CCP抗体や関節エコーといった検査方法で、早期発見も可能になりました。