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リウマチとは、関節の炎症により軟骨や骨などの組織が破壊されてしまう病気です。初期症状がわかりにくく別物の疾患と間違われることも多いです。そんなリウマチの初期症状、治療方法などを見ていきましょう。

リウマチの治療方法は薬だけじゃない!

温泉

関節リウマチになった場合、通常は薬による治療を行います。
従来は痛み止めやステロイドで炎症や腫れを抑えるだけでした。
しかしここ十年ほどの間に治療は進歩して、抗リウマチ薬や生物学的製剤が登場し、骨破壊を阻止することもできるようになりました。

これらの薬によって、現在では関節が大きく変形することはほとんどなくなりました。
2016年に約6000人の患者さんに対して行った調査によると、約52%の人が発症前と変わらない状態で生活できていて、「寛解」という状態にまで回復しています。

しかし、これらの薬による治療を使っても痛みが強い場合や、関節の動きが悪くて日常生活に不便がある場合、関節の変形が目立ってきた場合、あるいは毎月数万円かかる生物学的製剤を使い続けることが経済的に困難な場合に、手術を検討することがあります。

手術によって、痛みや関節の動き、変形の3つの悩みを一度に改善することができます。
約半数の患者さんが何らかの手術を受けています。

以前は、指や手首などの小さな関節の手術は難しく、再発も多いことからあまり勧められていませんでした。
しかし現在は、技術が進歩したことや薬で術後の再発をコントロールすることもできるようになったので、積極的に指や足首などの手術も行われています。

物事にはタイミングと言うものがありますが、手術もタイミングが大切です。
関節の変形が進む前に検討することが重要です。
変形が進んでいると手術も行えなくなります。
「まだ大丈夫」と思って躊躇している間に、タイミングを逃すことがないようにしましょう。

薬や手術以外に、患者さん自身で行える改善方法もあります。
その1つにリハビリがあります。
リハビリは、関節の動きを取り戻して、よい状態を保つことが目的です。
そのためには関節を保護しつつ積極的に体を動かすことが大切です。

リハビリを行うと、血液中の炎症反応を示すCRPという数値が改善したということがデータでも示されています。
痛いからと言って動かさずにいると、関節が固まってしまって動かすことができる範囲(可動域)が狭くなってしまいます。

痛いから動かさない、動かさないからますます動かなくなるという悪循環に陥らないようにしましょう。
リハビリを行うことや積極的に体を動かすことは非常に大切な改善方法です。
また、患者さんが自分自身でできる改善方法でもあります。

リウマチには温泉で温まることが効果的

リハビリを行う際に、温泉を利用するという方法が勧められています。
温泉の効能にも「リウマチ」とよく書かれていますが、温めることで痛みも和らぎます。

また、浮力を利用することで関節の負担が少なくてすみます。
地上では動きにくい関節も、お湯の中では動くこともあります。
気がつけば楽々と歩いていたということも多いです。
温泉がリウマチに効能があるのは、このようなことも大きく影響しているのでしょう。

たとえお湯の中であっても、楽々と歩けたということが自信に繋がり、治療にも積極的になっていきます。
また、リウマチの人は家に閉じこもりがちになっているケースが少なくありません。
出かけるのは病院だけ、と言う人も珍しくありません。

そんな人こそ、温泉に出かけてみませんか。
温泉で自分と同じようにリウマチの人に出会って友だちになり、お互いに悩みなどを話したり愚痴をこぼしたりして支え合っている、という話もよくあります。
リウマチは一生付き合っていかなければならない病気なので、このように同じ病気の友だちができるということも大きな効能と言えるでしょう。

また、温泉に入って気持ちが良い、と思うことも大きな効能です。
痛みがあるということは、それだけでもストレスです。
ストレスがあると交感神経が緊張してますます痛みを誘発します。
痛みがストレスになり、ストレスが痛みを引き起こすという悪循環に陥ります。

温泉に入って「気持ちが良い」と思う瞬間、副交感神経が働いてリラックスできます。
そして、痛みの悪循環を断ち切ることができます。
温泉に入っている間は痛みを忘れるという人が多いのは、このようなメカニズムが働いているからでしょう。
これも温泉の大きな効能です。

医者任せの人よりも、積極的な人の方が病気は早く改善するとよく言われます。
温泉に入って積極的に体を動かすのは、リハビリの一方法にもなります。
また、治療の効果を高めることにもなるでしょう。

但し、関節の腫れや痛みが強い時、発熱などの体調が悪い時は、無理は禁物です。
またリハビリ後に痛みが強くなったり疲れが残る時は、運動量などを見直しましょう。
リハビリは医師に相談しながら行ってください。