• 診察
  • 医師
  • check

リウマチとは、関節の炎症により軟骨や骨などの組織が破壊されてしまう病気です。初期症状がわかりにくく別物の疾患と間違われることも多いです。そんなリウマチの初期症状、治療方法などを見ていきましょう。

リウマチに悩む患者の日本での割合

現在日本には、約60万人から70万人のリウマチ患者さんがいると推計されています。
そのうちの86%が女性で14%が男性と、圧倒的に女性の割合が多いという特徴があります。

2015年リウマチ白書によると、発症年齢は10歳代は5%に満たないのですが、20歳代はおよそ12%、30歳代はおよそ20%、40歳代は25%弱、50歳代は22%ほど、60歳代は約12%、70歳代は3%ほどの割合で、30歳代から50歳代に集中しています。

2017年5月の日本の人口は男性が6166万人、女性が6507万人です。
それに対してリウマチの患者さんは男性が8万9000人から9万8000人なので、日本の男性の約0.15%の割合です。
女性のリウマチ患者さんは51万6000人から60万2000人なので、日本の女性の約0.9%の割合です。

しかし、発症の多い30歳~50歳代の年代の女性に限って見て行くと、約15%の発症率になっています。
この年代では、女性の6~7人に1人の割合で関節リウマチを発症しているという計算になります。

50歳の人が同窓会を開いて1クラス20人の女性が集まれば、3人くらいは関節リウマチの人がいるという計算になるので、決して「どうして私だけが」と思うような病気ではありません。
なぜ中年以降の年代の女性に多いのかは、まだよく分っていません。
女性ホルモンの関係も否定できないようです。

なぜリウマチを発症するのかという根本的なことはまだはっきりとわかっていませんが、妊娠や出産、大ケガ、手術を契機に発症することが多いようです。
子宮筋腫や子宮内膜症の手術を受けている女性も多いです。
また、この年代の女性はこれらのストレスだけではなく、発症前に離婚問題で揉めていたとか、認知症の家族を抱えている、障がいを持つ子供を抱えている、夫が飲んだくれで困っている等の大きなストレスを抱えていた人が多い傾向が見られます。

ストレスはあらゆる病気を引き起こすと考えられていますが、関節リウマチにも関与していると思われます。

2000年から関節リウマチの患者さんに対する大規模調査が、秋田や東京、神奈川、京都、長崎の病院で行われています。
東京では約6000人の患者さんの協力のもとに調査が行われています。
今までは判らなかった詳細が、いくつか明らかになってきました。
今後、さらに色々なことが判っていくと期待されています。

どんな人がリウマチになりやすいのか

ストレスや色々な厄介な問題を抱えやすいのが30~50歳代と言う年代です。
この時期に、夫との関係や家族の病気、子どもがいじめにあっているなどのお子さんの悩み、親の介護の疲れがあり、それに加えてご自身が子宮筋腫や子宮内膜症で手術を受けた、大けがをしたなどという、ストレスになることが度重なって発症している人が多いようです。

関節リウマチになっている人は、優しく気配りができる頑張り屋さんが多い、という専門家もいます。
元々頑張り屋さんで気配りができる人が、子どもや夫との関係の中や親の介護などでますます頑張らなくてはならない状況になり、ついには体が悲鳴を上げてリウマチを発症したのではないかと思われるケースも多いです。

また、関節リウマチになりやすい人として、親や兄弟姉妹にリウマチやその類似疾患の人がいる、女性で更年期や妊娠中、喫煙している、歯周病がある、といったことがハイリスクになると考えられています。

日本は喫煙に対する取り組みが世界の中でもかなり低い国です。
そのため、なかなか禁煙できない人もいるようですが、禁煙は患者さんが自分自身でできる対策の1つです。

また、歯周病も定期的に歯科検診を受けて歯石を取り除くなどで、対策を取ることができます。

そして、トランス脂肪酸と言う脂を摂り過ぎると、関節リウマチを発症しやすいという研究報告も見られます。
トランス脂肪酸は色々な炎症を引き起こしやすいと言うことが判っています。

トランス脂肪酸は、洋菓子の生クリームやマーガリン、菓子パンやインスタント食品や外食で多く使われています。
洋菓子や菓子パンの袋に書かれている、ショートニングやファットスプレット、加工油脂という表示はトランス脂肪酸が多い脂です。
外食で使われているラードも同様です。

そして野菜不足で年中風邪をひいているような人も、リウマチになりやすいと言われています。
やはり、バランスの良い食生活はどんな病気でも大切です。

バランスの良い食生活を送ることやストレスを上手に回避・発散することが重要です。