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リウマチとは、関節の炎症により軟骨や骨などの組織が破壊されてしまう病気です。初期症状がわかりにくく別物の疾患と間違われることも多いです。そんなリウマチの初期症状、治療方法などを見ていきましょう。

リウマチは関節が炎症を起こし、軟骨や骨などの組織が破壊されてしまう病気で、一般的には関節リウマチのことをさします。
広い意味では、関節の周囲の筋肉や骨が痛む病気をさし、リウマチ性疾患とも呼ばれます。
初期症状がとても気づきにくい病気で別物の疾患と間違われることが多いのです。

リウマチは細胞の結合組織に炎症がおこることで、強い痛みを伴うことが特徴です。
1度発症してしまうと、痛みの程度が低い良い状態と痛みが酷い悪い状態を繰り返し、炎症によって関節が変形してしまうのです。
そのためリウマチ患者は鎮痛剤は常備しておくことが必要です。

リウマチの初期症状は、良く似た症状をもつ全く別物の病気が多くあるため気づきにくいのです。
老化による変形性関節症や腰痛、同じ関節が痛む痛風などといった、別物の病気と勘違いしてしまい気づきにくい場合があるのです。
名前が似ているリウマチ熱と間違われることもありますが、リウマチ熱は全くの別物の病気なのです。

関節リウマチの初期症状は気づきにくい?

疲れを感じる男性

リウマチの初期症状は身体のだるさや、食欲が無い、微熱が続く、体重の減少など、仕事の忙しさや日々の生活に追われて忘れてしまう程度の症状なのです。
少し疲れがたまったくらいにしか感じない初期症状なため、発症していることに気づきにくい病気なのです。

これらのサインは別物の疾患によるものと勘違いされることが多く、リウマチの初期症状によるとは気づきにくいのです。
疲労やストレス、加齢といった、全く別物の日々の疲れによるものと見過ごしたり、風邪などといった、程度の軽い全く別物の病気による症状と思い込んでしまうため、リウマチの初期症状とは気づきにくいことになってしまうのです。

リウマチは長い間不治の病として、痛みを和らげる処置しかおこなわれず、近年になって、ようやく変形を抑えることも可能になりました。
そのためには初期症状の段階で、リウマチの発症に気がつく必要があるのです。

痛くない初期症状

しかし初期症状は、強い痛みに苦しむリウマチのイメージとはかけ離れていことから気づきにくいため、全く別物の症状と勘違いしてリウマチを発症していることに気づきにくいことが多いのです。
医師でも専門の知識が無ければ、全く的外れな別の病気の症状と間違えてしまうことがあるほど、気づきにくい判断が難しい初期症状なのです。

リウマチに悩まされている方は、日本全国で、約70~80万人といわれています。
宮崎県、鹿児島県に多く、最も少ないのは青森県です。

毎年、約1万5000人の方が、新たにリウマチを発症しているといわれます。
しかし、初期症状に気づきにくいために、全く別物の疾患と間違われていることも多いのです。

具体的な初期症状とは

リウマチの初期症状で腫れた指は関節部分がふくらみ、先が細くなる「糸巻きの芯棒」の形状に例えられます。
この特徴的な腫れ方は、紡錘状腫脹(ぼうすいじょうしゅちょう)と呼ばれています。
不自然に指が腫れるため、指輪が指にはまらない、または抜けなくなってしまうのです。

指が腫れて指輪が入らなくても、初期症状では痛みもほとんど無いため、肥満やむくみなど別物の種類の腫れと思い込んでしまうため気づきにくいのです。
そして、むくみなどの疲れを取れば改善される別物の症状と軽く考えて、そのまま放置されることが多いため気づきにくいです。

リウマチの初期症状で手や指、関節にあらわれるのは、朝、目覚めてから手指にこわばりが1時間以上あらわれる、重いカバンを長時間持つと指がこわばり手の平が開かない。
身体の関節が3カ所以上腫れている、手指の第2、第3関節、手首、足首が不自然に腫れている、そして、リウマチは左右対称に出ることが多いといわれます。
左右の同じ部位に腫れがみられたら、リウマチを発症している可能性が高いです。

手指のこわばりは、気づきにくいリウマチの初期症状のなかで、最も重要な分かりやすいサインです。
不自然な指の腫れ、こわばりが1週間以上続いてみられる場合は、医師に相談する必要があるのです。

初期症状では気づきにくいため、全く別物の病気と間違われやすいリウマチを素人が判断するのは危ないことです。
しかし受診する病院を選ばなければ、気づきにくいリウマチの初期症状は、病院の診察を受けても別物の疾患と診断されてしまう場合があるのです。
関節が痛んだり腫れたときには、一般的に接骨院や整形外科を受診します。
しかし整形外科医でも、気づきにくい初期症状のリウマチは判断が難しく、医師でも気づきにくいために別物の疾患と診断されてしまうことがあるのです。

関節の痛みを伴うリウマチとよく似た症状の別物の疾患には、痛風や骨粗鬆症をはじめ100種類以上もあるのです。
強い痛みや変形などの特徴的な症状がみられない初期症状のリウマチは、数多くある良く似た疾患との判別が難しいため、医師でも別物の症状とリウマチを見きわめるのは困難なのです。
気づきにくい判別が困難なリウマチの初期症状は、専門の知識がある医師でなければ正確に診断はすることは難しいのです。

リウマチのサインを見逃さず早い段階で発症に気づくためには、症状がよく似た別物の疾患が多く存在すること、リウマチは気づきにくい病気で別物の疾患と間違われやすいこと、専門医の診断が重要なことを知っておくことで初期症状を見逃すリスクを軽減することができます。

リウマチは放っておけば関節が変形する

手の関節

リウマチの手指にあらわれる初期症状は、指の腫れとこわばり、やがて炎症によって関節の変形がおこります。
初期症状に気づきにくいため、別物の疾患と間違えて放置してしまうと重度の変形に至ってしまうケースもあるのです。

リウマチ特有の特徴的な変形は、関節と関節まわりの組織の壊れ方によって異なります。
独特の形から、「リウマチの手は、リウマチ患者の顔である」といわれるほど、それぞれに変形の形状が異なるのです。

ボタン穴変形
ボタン穴変形は、指の第2関節が炎症をおこすことで、内側(手の平側)に曲がったまま固定され、第1関節は逆の外側に曲がってしまう変形です。
炎症が続くと指の間接包が引きのばされ、腱が裂けて第2関節の骨がボタンのように飛び出てしまうのです。
スワンネック変形
スワンネック変形はボタン穴変形とは逆に、第2関節が外側に反り、第1関節と指の付け根の第3関節が内側に屈曲します。
横から見ると白鳥の首のように見えるのです。
スワンネック変形の1種のカモノハシ変形は、第3関節が約90度曲がり、つかむ、握るといった動作が不自由になってしまいます。
尺側偏位(しゃくそくへんい)
尺側偏位(しゃくそくへんい)は、指の付け根の第3関節に亜脱臼がおこり、腱のひっぱる力などによって、親指をのぞく4本の指が小指の方向に傾いてしまう変形です。
2本ある腕の骨の小指側の骨が、尺骨と呼ばれるため、この名称で呼ばれます。
日常の手の動きへの影響は低いですが、親指に発症する、Z型変形の症状がある場合は、つまむなどの動作が不自由になってしまいます。
Z型変形
Z型変形は、親指にみられる変形で第1関節が反り返り、Z型に変形してしまいます。
アヒルの首のように見えることから、ダックネック変形とも呼ばれます。
親指が反り返ってしまうため、つまむ動作が不自由になります。
ムチランス変形
ムチランス変形は、炎症のため骨が破壊され指が短くなり、縮んでしまう重度の変形です。
骨が短くなるため外側の皮がシワシワになり、指を引っ張ると伸び縮みします。
筋肉もたるんでしまうため、指を動かすこともできなくなってしまうのです。

その他の変形について

足にあらわれる変形もさまざまです。
外反母趾は足の親指の関節が炎症を起こすことで、親指が亜脱臼をおこし、隣の人差し指の下にもぐり込んでしまい酷い痛みを伴います。
槌指(つちゆび)は、ハンマートゥとも呼ばれ、足の指の第2関節が変形して、ハンマー状(鎚)に変形した状態です。
関節包が拘縮をおこして硬くなり伸ばせなくなってしまうのです。

リウマチによる関節の変形は、足、肩やひじ、股やひざなどの全身の関節でも発症します。
症状の現れ方にはさまざまなケースがあり、手指より先にいきなり大きなひざなどの関節から発症する場合もあるのです。
ひざが痛む、腕が上がらない五十肩のような初期症状があらわれますが、肩こりや加齢によるものと軽く考えてしまう傾向があるため発症に気づきにくいのです。

ひざに症状があらわれると滑液が大量に分泌されてひざにたまり、腫れて痛みます。
骨の破壊が始まると動くと激痛が走り、関節が変形してしまうのです。
ひざの変形には、両膝が外側に変形した内反膝(はいはんしつ)、一般的にO脚とも呼ばれます。
両膝が内側に変形した状態を、外反膝(がいはんしつ)、X脚と呼ばれます。

股関節は痛みが酷いことが特徴です。
肩関節が破壊されると肩が上がらなくなり、ひじの変形は曲がったまま自由に動かせなくなり、洗顔や洗髪、衣服の着脱や箸を使うことも不自由になります。
重度の変形は歩行も困難になり、車いすでの生活を余儀なくされ、約半数の方が寝たきりになってしまうのです。

リウマチによる関節の変形は1度発症してしまうともとに戻らない、不可逆の疾患です。
変形してしまった関節は自然にもとの状態に戻ることはないのです。
初期症状の気づきにくさから、別物の疾患の症状と間違えた診断をすることで発見を遅らせ、変形のリスクを大きくしてしまうのです。

リウマチ熱と関節リウマチは別物!

リウマチ熱の子ども

名前は似ていますが関節リウマチとリウマチ熱は全く別物の病気です。
リウマチ熱は、5~15歳の子どもに多くみられる、主に関節と心臓に炎症がおこる疾患で、溶血性連鎖球菌とも呼ばれる溶連菌によって引きおこされる、溶連菌感染症の合併症なのです。

リウマチ熱について

リウマチ熱を引きおこす溶連菌は、扁桃腺や咽頭炎などの喉の疾患を発症させる細菌です。
リウマチ熱は、これらの病気の症状が落ち着いて完治したとみられていた、2~3週間経過してから突然高熱を発症し、身体のさまざまな部位に症状があらわれるのです。

症状

リウマチ熱の症状は、喉の痛みからあらわれます。 この段階では咽頭炎などからくる痛みと思うため、リウマチ熱とは気づきにくいのです。
そして、2~3週間程度経過してから、リウマチ熱の特徴である39度前後の高熱と、肘や膝、足、手首などに関節痛があらわれます。

リウマチ熱の症状のひとつである多関節炎は、肩、肘、膝、足首など大きな関節に痛みがあらわれます。
それぞれの部位の痛みは1日でなくなり、次の日は別の場所が痛みはじめる、関節の痛みが移動するような症状があらわれます。
痛みが移動することから移動性関節炎とも呼ばれます。
炎症が継続して続きやがて変形する関節リウマチと、リウマチ熱の関節痛の症状は全く別物なのです。



特徴

リウマチ熱の特徴は、心臓にも症状があらわれることです。
初期症状では気づきにくいのですが、むくみやだるさ、心拍数の増加といった頻脈(ひんみゃく)など、心不全症状があらわれます。
心臓内部の弁に、障害があらわれると深刻です。
自覚症状としては、胸の苦しさや動悸などの症状があらわれます。

心臓にあらわれるリウマチ熱の症状は、心臓の弁に障害がおこってしまう弁膜症や心臓のリズムが不規則になってしまう不整脈といった、リスクが大きい疾患をひきおこす可能性もあるのです。
そしてリウマチ熱は、心臓を包む膜が炎症をおこし心臓そのものの細胞にも炎症をおこす、心外膜炎も引きおこしてしまう可能性があるのです。
心外膜炎は、初期症状では風邪によく似た発熱や咳、疲労感といった症状ですが、重篤になってしまうと突然死の可能性もある疾患なのです。

リウマチ熱による高熱などの症状が落ち着いた1~3週間経過した頃、腎臓の機能が落ちてむくみや尿の量が減少する急性糸球腎炎を発症する場合もあります。
血尿、むくみ、蛋白尿、一過性の高血圧といった症状があらわれます。
血圧の上昇や腎臓の疾患特有のだるさなどもあらわれます。

合併症

リウマチ熱は、脳や神経に障害があらわれる場合もあるのです。
2~4ヶ月経過してから、顔や手足が意思と関係なく勝手に動き出す、舞踏病とも呼ばれる不随意運動がおこるのです。
緊張すると動きが激しくなり、睡眠時は動きはあらわれません。
この症状は、女性に多くみられます。
また情緒が不安定になって急に笑い出したり泣き出したり、いきなり字が下手になるなど、態度や言葉に異常な行動があらわれる症状がみられます。

リウマチ熱による疾患は、皮膚にもあらわれます。
赤い班が輪状や輪状にあらわれる、輪状紅班(りんじょうこうはん)という皮膚症状です。
赤い丸が痛々しいですが痒みはほとんど無く、比較的すぐに消えてしまいます。
小さな硬い皮疹があらわれる場合もあります。

リウマチ熱は症状が落ち着いた頃に、別々の症状があらわれることが特徴です。
そして、1度リウマチ熱を発症すると、再発しやすいことも大きな特徴なのです。

まとめ

リウマチ熱の症状は、関節の痛みや心臓、皮膚、神経系など、身体のあらゆる部位にあらわれます。
複数の関節に炎症が起こる症状から名前が似ている関節リウマチと間違われることが多いリウマチ熱ですが、関節リウマチは心臓や皮膚に症状が出ることはほとんどありません。

リウマチ熱は別物で、関節以外の部位に様々な症状があらわれます。
そしてリウマチ熱の症状は急性で、急に症状があらわれて短期間でおさまるケースがほとんどなことも特徴です。
初期症状が気づきにくい、症状が長く続く関節リウマチとは全く別物のタイプの疾患なのです。